食物繊維は『水溶性食物繊維』『不溶性食物繊維』と大きく分けて2種類になり、それぞれ働きや効果は異なります。それぞれの働きや効果に加えて、食物繊維を豊富に含む食材を紹介させていただきます。
糖の吸収を抑える働きは水溶性食物繊維
水に溶けやすい水溶性食物繊維は、食後の糖の吸収を緩やかにして、血糖値の急激な上昇を抑えます。また、食事を始めてすぐ摂取することで、より大きな効果が期待できます。血糖値が気になる方は食べる順番も大切です。
水溶性食物繊維は野菜やきのこに含まれており、中でも豊富は含有量を誇るのはほうれん草やしいたけです。
晩秋から初冬の時期は、ポトフなどで野菜やきのこをたっぷり食べましょう。
腸内を綺麗にするなら、不溶性食物繊維
水に溶けにくい不溶性食物繊維は、腸内を綺麗にしてくれる働きがあるため、便秘改善が期待できます。便秘にお悩みの方は普段から積極的に不溶性食物繊維を摂りましょう。
不溶性食物繊維は根菜類に含まれており、中でも大根やごぼうに豊富です。大根やごぼう、にんじんなどを使って根菜類たっぷりの煮物は、最高に繊維質が摂取できます。
不溶性食物繊維は消化吸収が遅い分、胃や腸に長く留まるため満腹感を得られやすく、食べすぎ防止効果もあります。ということは、ダイエットにも向いていると言えます。
よく噛んで食べることで、さらに満腹感を得られるので大きめに切って、しっかり噛めるようにしてください。
また、根菜類は他の野菜に比べてビタミンを豊富に含んでいます。ビタミンには血行促進効果があるため、食べると身体が温まります。冬に最適な野菜と言えます。
同じ食物繊維でもそれぞれ特徴があり、効果が異なります。スープや煮物には、根菜類やしいたけをたっぷり入れるなどして、『水溶性食物繊維』『不溶性食物繊維』両方を、効率よく摂取していきましょう!