夏になると、ドラックストアの店頭にたくさん『経口補水液』が並べられているのをご存知ですか。
熱中症対策が必要なこの時期、「スポーツドリンクと経口補水液の違いが分からない!」「熱中症になった時しか使えないんだよね?」という質問を頂く事がよくあります。
このページでは、あまり詳しく知られていない『経口補水液』について詳しくご紹介します♪
スポーツドリンクと何が違う?
経口補水液は脱水症状を起こしてしまった身体が、水分やミネラルをスムーズに吸収できるように、濃度のバランスを考えて作られており、別名【飲む点滴】とも呼ばれているのです!
その濃さは一般的なスポーツドリンクの【2倍以上】で、500mlあたりの塩分量は味噌汁1~2杯分に相当します。
そのため、経口補水液をスポーツドリンクの代わりに日常的に飲んだり、脱水症状の予防でたくさん飲んだりすると塩分の摂り過ぎになってしまいます。
脱水の予防でこまめに飲むのであればスポーツドリンクを選び、万が一脱水症状を起こしてしまった場合であれば経口補水液と使い分けるようにしましょう。
こんな時にも使えます!作り方もあわせて紹介します
「じゃあ、経口補水液は塩分などが多いから熱中症になった時だけ使って、日常生活では使わない方がいいってこと?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
経口補水液は、少量でもしっかりミネラルを補うことができるため、熱中症による脱水症状対策だけでなく、高熱で多くの水分を摂ることが難しい時や胃腸炎で嘔吐や下痢の症状がある時の水分補給にも使えます。
とは言え、急に発症した時など、「経口補水液が欲しいけど、外出が難しくて準備ができない…」という事もありますよね。そこで、自宅で簡単に作る方法をご紹介します!
作り方は、水1Lに砂糖大さじ4杯半と塩分小さじ半を溶かすだけ。飲みやすくするためにレモン汁を足しても大丈夫です。緊急時には是非、活用して下さいね。
ただし、自宅で作った場合は長期保存には向かないため、作ってから24時間以上経った場合は、飲むのは避けましょう。
スポーツドリンクと経口補水液は似て非なるものです。
それぞれの活用の仕方を覚えて、もしもの時のために、経口補水液を何本か備えておき、是非この夏からの生活にお役立てください!